24 Apr, 2017

現行スケートシーンにおいて、洗練しない生々しいリアルを見せつけるLurkNYCという存在

fashion

いわゆるスケートブランドという枠におさまるのを嫌い、様々なマテリアルに「ヒネり」をきかせながらカンパニーらはそれらを世に出し続ける。様々なブランドにおいてそれは同様だと思うが、ここ近年そんな中で注目された存在といえばLurkNYC(ラーク・ニューヨーク)だ。凝らした工夫やヒネりというよりは無骨で、リアル感を全面に押し出したその生々しい動画がウワサとなり、「スケートの本来の姿」と界隈で知られるところとなった。
特に若いスケーターらはチェックしているらしく、LurkNYCはそれなりに有名なワードなのだが、プロダクトを身につけている人間はあまり見かけない。

 
現行のリアルなスケーターたちにとってLurkNYCとは一体どういう存在なのか?直接のインタビューをとることは出来なかったが、ニューヨークのストリートからスタートし、スケートパーク・スケートショップと、ブランド界隈周辺へ雑多に聞きながら探ってみた。

 
—そもそもLurkNYCとは?

スケーター、フィルマーのNick Von Werssowetzが手がけるスケートブランドを指す。

 

 

■ Youtube Channels
https://www.youtube.com/user/lurknyc

 
 

ニューヨークのストリートやリアル感を粗くも生々しく伝える


 
 

—Nick Von Werssowetzという人物について。

 
現在26歳、ニューヨーク在住で、サンフランシスコとを行ったり来たりしている。元々はニュージャージー州の出身で、2009年(当時18歳)にニューヨークへ越してきた。その頃からストリートでの動画撮影を始めていたという。その後に学校を退学した理由などでサンフランシスコへ引っ越し、そこで本格的に動画制作を開始した。そしてその後またニューヨークへ。ここでLurkNYCとして動画、Tシャツなどのプロダクトを打ち出した後に、ブランドHOTEL BLUE(*)を始めた。そのタイミングで、それまで働いていたVanzを辞めたとのこと。

* 2009年夏に、NickがLurkNYCの傍ら、新たに始めた別ブランド。こちらはデッキも作っており、扱いはスケートボード・カンパニーである。ビジュアルは70,80年代の映画がインスピレーションとなっており、娼婦やコールガールなどのイメージからデザインしたとのこと。

 


 

—LurkNYCの名前の由来は?

 
Nickのニューヨークでのニックネームである「Lurker Nick」から。

 
—どうやって有名になったのか?

 
Nickの撮る動画がまず有名になり、LurkNYCの存在が確証されてからTシャツやキャップなどを売り始めた。
しかし現在でもブランドというよりは、フィルマー、スケーターとしての存在としてのNickの方が知られているという。実際、YouTubeチャンネルの登録者は約4万3000人、instagramでも約3万人のフォロワーを抱えている。

 
—LurkNYCの動画の魅力は?

 
最も多く声が挙がるのが、ローファイで編集もあまりしないリアルなところである。さらに、スケートの動画にニューヨークの街の人が出てくるも大きな魅力の一つだ。ニューヨークに生息する、変わった人物も多く映るのだが、Nickはそのままを映し出す。そんなニューヨークのストリートやリアル感を粗くも生々しく伝えるところが、彼のユニークで人気なところだ。また、そういった動画をDVDにする前に、フリーでYouTubeにupしてくれるところも良いという。

 
—Tシャツやキャップ、デザインは誰がしているの?

 
全てのデザインをNick本人が手がけている。意識しているコンセプトはニューヨークのストリートとのこと。

 
—他にクルーのメンバーはいるの?

 
動画を撮る際のライダーは多くいるが、デザインやサイトの管理、プロダクトのプロモーションなど、LurkNYC自体はNick一人が全てを手がけている。彼にはいつも忙しそうなイメージがついているという。

 
—プロダクトを着ている人をニューヨークであまり見かけないのは何故か?

 
Nickは動画をサンフランシスコとニューヨークで撮るので、幅広い地域に友人とファンがいるとのこと。そのため、数少ないプロダクトにアメリカの西と東からオーダーが入るから、散り散りになっているのでは、と推測される。そして、そもそも作っている数が本当に少なく、さらにオンラインでは購入できないのも大きな理由だという。次に何を作る、などといったスケジュールもあまり厳密に決めていないようだ。

 
—HOTEL BLUEとの関係は?そこのプロダクトのデザインは?

 
元々、何かプロダクトを作って売り出すためにLurkNYCでTシャツなどを作り始めたのだが、もっとそちら側に寄せたことをやりたくてHOTEL BLUEを始めたという。今後も、LurkNYCは動画に、HOTEL BLUEはブランドとしてプロダクトを出していく方に重点を置いていくとのこと。HOTEL BLUEのデザインは、Nick本人と彼女の二人で手がけているらしい。

 
—あらためてNickってどんな人?

 
ナイスガイ、真面目といった評判をよく聞く。あと、犬を飼っているとのこと。

 


 

Writer's NOTE
今回は直接のインタビューとはいかなかったが、サンフランシスコの時からNickの友人というスケートショップの店員にも会って話を聞けたので、割と信憑性はある方だと思っている。しかし、出来れば本人に会えるのがベストなんだがなぁ...と思いながら(連絡してから数週間音沙汰が無く諦めていたが)この文章を書き終えたところで、ようやくNickから「What’s going on(どうしたの)?」と返信が来た。かなり忙しいらしく、まだまだ先になりそうだが、本人に会える可能性が出てきたので本格的なインタビューもとれるかもしれない。それは次回のお楽しみということになりそうだ。
 
LurkNYC
http://lurknyc.bigcartel.com/

Editor Nonki Kawashima

Editor Kohei Kawashima

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