20 Sep, 2017

ネイバーも(あんまり)知らない。NYCの隠れ“CHILL”スポット3選

culture

知る人ぞ知る。“特別なスポット”には、リフレッシュに充足感を注いだ『CHILL』がある。NYC、ローカルな住民たちもあんまり知らない隠れスポットを紹介しよう。

 

ジャパニーズライクな薄皮餃子を激安で食す。チャイナタウンの汚い名店


 

NYCにはチャイナタウンがあるので、本格中華の麻婆豆腐から小籠包までがそこそこの値段で楽しめる。もちろん餃子もある。が、ここにひとつ落とし穴。ほとんどの餃子が、「皮がブ厚い」(中には肉まんの皮くらいあるものも)のだ。たまーに薄皮餃子があっても悲しいかな、たっぷりの油で揚げてしまってある…。そんなわけで、薄皮パリパリで香ばしい餃子の大ファンである僕は、「日本の餃子が恋しい」発作が定期的に起きて苦しんだ。だが、その“発症中”、必ず赴くべきスポットを最近手に入れた。

 

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それが、チャイナタウンの「Lam Zhou Handmade Noodle(ラム・ゾウ・ハンドメイド・ヌードル)」だ。ここでは、日本ばりの薄皮餃子をちょうどよくパリパリ焼いたものが食べられる。

 

 

しかも、8個で4ドル(400円)と激安 。ちなみに、店のメニューには2ドルと書いてあるので、初めての会計時に尋ねたのだが「違う!あれは昔!」と悪びれる様子も無く堂々と言われた。いつからか4ドルになったらしい。あと、ここには水餃子もありこれまた絶品。そして最後に、テーブルに常備してある「高菜の漬物」を乗せて食べるのがここの“餃子ツウ”だから、これは覚えておいてくれ。

 

Lam Zhou Handmade Noodle / 144 East Broadway

 
 

メキシカンの従業員に混じってビールを流し込む。デリ2階、隠れ飲み場


 

NYCの14ストリートと7アベニューの交差点。ここに、地元の住民も知らない隠れ飲み場がある。外から見ても絶対に飲める店だとはわからない。一見、どこにでもあるただのデリ(日本でいう、コンビニのようなもの)でしかないのだから。

 

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一応外には、消えそうな字でCafeと書いてあるものの、デリに入れば右手奥の窓沿いにカウンターテーブルと椅子があるので、「ああ、ここがカフェってことね」と思うだろう。僕も初めてはそうだった。だが、ここにはなんと隠し扉ならぬ“隠し階段”がある。レジ横の従業員用っぽい階段を上がって2階に行けるのだ。そうすると、テーブルと椅子が乱雑に置かれた開けたスペースにでる。屋根裏部屋をもっと広くした感じ、というのが適切な表現か。

 

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ここでは、従業員のメキシカンたちが休憩したりコロナを飲んだりしているのだが、客が1階のデリでビールを買い2階に上がってきて飲んでもOK。小さな窓がいくつかあり、明るすぎず、暗すぎず。聞こえてくるのはメキシカン従業員の陽気なスパニッシュくらいか。ここで安くビールをしこたま飲み、同じ14ストリートのユニオンスクエア周辺のバーで友人と落ち合ってちょっと高めの酒を飲む。財布に優しい遊び方として、超オススメだ。

 

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The Corner of 14th and 7th Avenue

 
 

ハンバーガー屋の中で“ORDER HERE”裏の階段を探せ。見つけるの困難すぎなスピークイージー


 

スピークイージー。禁酒法時代の「酒を密売する場所」として存在したモグリ酒場のことだ。もちろん、アルコールが合法になったので密売する必要はないが、いつの時代になろうと、たどり着くのが困難な「モグリ酒場」は男心をくすぐる。バーに入り、さらに奥のドアを開けて見つけるバーや、ギャラリー前のバウンサーに合言葉を言って導いてもらうなど…NYCには数多くのスピークイージーがある。これまでもいくつかモグリ酒場を巡ってきたが、先日、新しいものを見つけた。

 

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その酒場までの入り口は、なんと「Five Guys(ファイブ・ガイズ、人気のハンバーガーチェーン店)」の中にある。目印は同店の“Order Here(オーダー・ヒア)”と“Pick Up Here(ピック・アップ・ヒア)”の間で、Employee Only(従業員専用)のドアの隣にある裏の階段こそ、そのバーに繋がる幻の梯子なのだ。なぜ見つけられたかというと、それこそ注文したバーガーを待っていた時のこと。チェーンのハンバーガー屋に似つかわしくないソフィスティケイテッドなカップルがオーダーもせず、するりと従業員用のドアの方に向かうではないか。そのまま、すぐ脇にあった階段を颯爽と上がっていった。僕はどうしても気になり、ピックアップする予定だったハンバーガーを置き去りにし、彼らのあとをつけたというわけだ。

 

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席はだいたい20席くらい。いつも行くうるさいバー(それはそれで好きなんだが)とは違ってソーシャルクラブ的な雰囲気を味わった。申し訳ないが店の写真は無いから、これ以上のことが知りたければぜひ行ってみてくれ。隠されたドアの向こうでは洗練と秘密の雰囲気、そして強いカクテルが、金曜のCHILLをさらに素晴らしいものにしてくれるはず。そうそう、店の名前は『The Garret(ザ・ガレット)』だ。

 

The Garret / 296 Bleecker Street

 


 
 

Text and Photos by Tetora Poe

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